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銘柄を選ぼう 株価の動きをチャートでつかむ
株式投資で売買のタイミングをつかむためには、いま現在の株価が、大きな流れの中でどう位置づけられるかを考えることも大切です。過去の値動きに傾向や方向性(トレンド)を見出し、今後を予測するために役立つのが、株価や出来高の推移を示したチャートです。チャートは新聞や株式関係のサイトなどに掲載されています。ソニーバンクに口座をお持ちのお客さまは、ソニーバンク証券の提供する投資情報ツール「Stock Gear」を利用してご覧いただくことができます。

大切なポイント
- 株式投資の代表的なチャートは、値動きを表示するローソク足と、一定期間のトレンドをつかむ移動平均線、売買の取引高を示す出来高です。
- チャートを使うことで、過去のトレンドを把握したり、トレンドの変化を予測し、売り買いのタイミングの見極めに役立てることができます。
チャートから何が分かる?
業績や資産価値などから見た企業の価値は、毎日めまぐるしく変わるわけではありません。ところが株価は、刻一刻と変化しています。人気のある銘柄がさらに人気を呼んだり、「これ以上は上がらなそうだから手放そう」と考える投資家たちのタイミングが重なるのはよくあることです。また、ここ1週間の動きを見れば下がった株式も、半年や1年といった期間で見れば上がっていたりと、株価の評価はそれを計る期間によっても異なります。ある一定期間の株価の動きを視覚的にとらえてパターンやトレンドをつかみ、売りと買いのタイミングを見つける参考とするのがチャートです。チャートの代表的なものには、ローソク足、移動平均線、出来高の3つがあります。

ローソク足
1日の取り引きの始まりから終わりまで、株価は絶えず変動しています。ローソク足は、この上下の動きを一目で分かるように視覚化したもので、その名の通りローソクのようなタテ長の胴体と、上下のヒゲで構成されています。ローソク足には、1日の値動きを表す日足、1週間、1カ月の値動きを表す週足、月足などがありますが、最もよく使われるのが日足です。
陽線は上昇、陰線は下降を表す
日足のローソク足で分かるのは、その日の始値(始まりの株価)、終値(終わりの株価)、高値(最も高かった株価)、安値(最も安かった株価)です。ローソク足には白ヌキの陽線と、塗りつぶしてある陰線があり、陽線は上昇、陰線は下降を表します。陽線では胴体の下が始値、上が終値となり、陰線では胴体の上が始値、下が終値となります。また胴体上のヒゲは高値、胴体下のヒゲはその日の安値を表しています。

タテの長さで分かる上げ下げ幅
その日のローソク足が長い陽線なら株価は1日の中で大きく上がったことを示し、長い陰線なら株価が大きく下がったことを示しています。反対に胴体が短いローソク足は、値動きがあまりなかったことを示しています。また、上下のヒゲの長さから、始値・終値と安値・高値との関係が分かります。つまり「その日は始値を上回り、少し下げてから取り引きを終えた」、「始値からかなり下げたものの、少し戻してから終わった」といったような株価のダイナミックな流れが、一目でイメージできるわけです。

移動平均線
株価の中長期的な流れ(トレンド)が上向きか下向きか、大きくつかむために便利なのが移動平均線です。移動平均線とは、ある一定期間の終値の平均値を出し、それを結んだ折れ線グラフです。移動平均は、5日移動平均線(その日を含め過去5日間の平均をグラフ化したもの)、25日移動平均線(同じく過去25日間の平均)、75日移動平均線(同じく過去75日間の平均)などがよく用いられます。通常、ローソク足のチャートに重ねて、色違いのグラフとして表示されていることが多く、「Stock Gear」のチャートでもそのように表示されています。
平均期間が多いほど長い尺度での参考に
日足のチャートは細かいジクザクが連なっていますが、同じ期間を移動平均線で見ると、グラフがなだらかな曲線になり、過去のトレンドがつかみやすくなります。また平均をとる日数が多くなるほど、移動平均線は一時的な変動がならされて、長い時間の尺度でトレンドを見たグラフになります。ご自身の投資方針によって、使い分けてください。

トレンドの変化が表われやすい「交差点」
移動平均線は平均日数が短期のグラフと中・長期のグラフを組み合わせたり、ローソク足と重ね合わせて見ることで、それまでのトレンドの変化を見つけやすくなります。例えば、同じ方向に推移していた5日移動平均線が25日移動平均線と交差して、上下反対の方向に転じようしている場合は、ここ最近の値動きと大きな流れとの違いが現れてきたということです。トレンドが変わるひとつのサインとして、注視が必要です。また、上昇トレンドの時、ローソク足は移動平均線の上で上り調子に推移しています。反対に下降トレンドの時は、移動平均線は陰線のローソク足の頭を抑えつけるように、その上で推移しています。「上り調子の株を安い時に買いたい」あるいは「下り調子から抜け出した時に買いたい」と思っている投資家たちは、移動平均線とローソク足が接近した時に注目しています。
出来高
出来高とは、市場で売買が成立した取引高を株数で表したものです。株価チャートではローソク足の下にある棒グラフが出来高を示しています。棒グラフが長く伸びていれば、その日の出来高が多く、取り引きが活発だったことが分かります。

出来高は株価の動きに先行しがち
出来高を見ることが大切な理由は、出来高には株価の動きに先行する傾向があるからです。株式投資はよく人気投票に例えられますが、この投票では「自分は誰がいいと思うか」だけでなく、「一番多く票を集めるのは誰か」を気にすることが重要です。人気が人気を呼ぶということもありますが、買いの集まった株式には相場以上の人気が生まれ、人気が離れはじめた株式には、「自分も売ろう」と考える投資家が増えるからです。
株価上昇に出来高が伴っているか
株価が上昇した場合でも、出来高が伴っている場合とそうでない場合では、その内容に違いがあります。出来高が大きい場合は、市場に売り注文も買い注文もたくさん入り、それでもまだ買いたい人が多いから株価が上がっている状態です。しかし株価が上昇しても出来高が少なければ、その銘柄に注目している人が少なく、少しの売り注文で株価が大きく下がってしまうこともあります。ローソク足と出来高を合わせて見ることで、株価と出来高の関係をとらえることができます。