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買ったあとはどうするの? 定期的にポートフォリオを見直そう

株式を購入したら、保有銘柄に関する企業の経営だけでなく、金融資産全体の点検も定期的に行いましょう。
あなたの預金や債券、投資信託や株式はどのような配分で組み合わされていますか?
また、株式の銘柄に業種などに偏りはありませんか? 金融資産の組み合わせのことをポートフォリオといいますが、ポートフォリオを客観的にチェックして、必要があれば資産配分の調整を行いましょう。
大切なポイント
- ポートフォリオの調整方法で「リバランス」「ナンピン買い」を紹介します。
- 売却のタイミングについて、自分なりのルールを定めることが重要です。
- 株式相場の短期的な動きに惑わされないことも重要です。
見直しのポイント
ここでは、あなたがすでに持っている、複数銘柄からなる株式資産(ポートフォリオ)について、銘柄の構成を調整する考え方をみていきます。複数の銘柄に投資する金融商品といえば株式投資信託が思い浮かびますが、投資信託を運用する専門の人たちはどのように銘柄の構成を調整するのでしょうか。私たちの株式ポートフォリオの調整を行う際も、参考になることがあるはずです。
リバランス
ポートフォリオを作った後、あらかじめ定められた期間ごとにそのポートフォリオを見直し、投資配分を修正していくことを、「リバランス」といいます。リバランスは、市場で株価の割安な銘柄が順次買われて株価が上昇していく局面を、効率的に捉えることができるといわれています。
例えば、各銘柄に同じ金額ずつ投資配分します。その後各銘柄の株価が変動し、それに伴い投資配分比が変化することになりますが、その時に、相対的に値上がりした銘柄を一部売却し、相対的に値下がりした銘柄を買い増して、再び最初と同じ配分となるようにする手法です。リバランス運用は、一種の逆張り運用(市場の人気が高まっている時に売り、値下がりしたり、人気が離散したりしている時に買うという運用方法)ともいえます。

ナンピン買い

値下がりした銘柄を買い増すという運用の考え方は、「ナンピン買い」といわれ、専門家だけでなく株式投資においてよく紹介される考え方です。
ナンピン買いとは、買った銘柄が値下がりしてしまった時に、以前購入した値段より安い値段で買い増して、平均の購入単価を引き下げる行動です。例えば200円で1,000株買った株式が半年後100円に値下がりしたため、100円で1,000株をナンピン買いした場合、平均の購入単価は150円になります。買い増しするまでは、200円よりも高い値段で売らないと損をしてしまいますが、買い増し後は150円よりも高い値段で売れば利益になります。
ナンピン買いの考え方は、単純で分かりやすいと思われるかもしれませんが、ナンピン買いをすることによって、さらに損失を大きくしてしまうかもしれないということに注意する必要があります。というのも、値下がりした時にどの水準でナンピン買いをするかという場合に、単純に2割下がったからとか、3割下がったからというように機械的に考えることが多いようですが、株価がどこで下げ止まるかは誰にも分からないからです。
したがって、こうした単純な考えでナンピン買いをすると、場合によってはさらに損失を大きくする可能性もあるのです。ナンピン買いした後も株価が一段と下がる危険性は存在し、そうなった場合、株数が増えているだけ、損失も膨らむことになります。いたずらにナンピン買いをするのは決して好ましいことではないのです。
ナンピン買いをする場合、次の二つのことに留意する必要があるでしょう。
第一に、株価がだらだら下がり続けている局面はナンピン買いのタイミングでない場合が多いということです。このような状況では底値(一番安い値段)がどこになるか確認できないため、株価が下げ止まり落ち着くまで辛抱して待つことが重要です。
第二に、戻る可能性があるかどうかの確認です。個別の企業の業績などとは関係なく、例えば米国で経済的な問題が起こり、それが日本にも悪い影響を与えるなかで株式市場全体が暴落し、それと一緒に株価が下がった場合などは市場全体が落ち着けば株価が持ち直す期待も持てます。
しかし、個別企業の業績悪化が原因で株価が下がっているのであれば短期間に戻るチャンスも少なくなります。そのような場合は、ナンピン買いを考えるより売却し、他の銘柄を買うチャンスを探すほうが賢明な場合もあります。
売却のタイミングは?

株式を買ったら、買い増しをする、持ち続けるほかに、売るという選択肢があります。例えば「企業の業績や経営をチェックする」でみたように、企業の業績や経営を確認して、売ることに決めた場合、いつ売るのか、いくらで売るのかは難しい問題ではないでしょうか。売るタイミングの主な考え方をみてみましょう。
まず、株価が上昇して利益が出た時に売るケースを考えましょう。買った時点で、いくらになったら売るかを決めておく方法があります。例えば、購入した値段から2割上がったら売ると決めておいてその値段に達したら売却することなどが分かりやすいといえるでしょう。
また、株価や、取引所で取り引きされた株数といった過去のデータをもとに、その推移や方向・位置などを分析することで、将来の株価の水準を予想していく方法があります。このような株価の分析方法を「テクニカル分析」といい、チャートの形から相場予想を行い、売り時、買い時を判断します。
このほかに、情報誌や証券会社などが発信するレポートなどを参考にすることもできます。レポートには、企業の価値をアナリストが見積もり、そこからその企業の株価の本来あるべき水準を示していることがあります。レポートの分析のコメントが同意できるものであれば、そこで示されている株価の適正水準をみて、そこへ近づいたところで売るという判断もできるでしょう。
株価が買った値段よりも下がった状態で(損失が出ている時に)売ることに決めた場合も、基本的に同じように考えます。損失が出ている時に売ることは心情的に難しい面もありますが、最初から1割下がったら売るというルールを決めておいて機械的に実行する方法があげられるでしょう。
株式相場全体の下落時
ところで、株式を保有している時に、株式市場全体が下落している場合、どのようにすればよいでしょうか。保有している株式を売却することも一つの方法です。これを損切りといいます。
ただし、株式投資の基本は、応援したい企業の成長性に期待するといったところにありますから、目先の動きにあまり惑わされず、その銘柄に長期的な成長性があると考えたら、継続保有することが結果的に賢い選択となるかもしれません。

