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外国為替証拠金取引の魅力のひとつは、レバレッジを効かせることによって証拠金より大きなお取り引きができることですが、その分、大きなリターンが期待できる一方で、リスクも大きくなります。
1ドル100円、証拠金100,000円で米ドルに投資する場合について考えてみましょう。
レバレッジを10倍にした場合、投資できるのは10,000ドル分。レバレッジを20倍にすれば、投資できるのは20,000ドル分です。
1ドル105円(5円の円安)になった場合、レバレッジ10倍のケースでは50,000円の為替差益、レバレッジ20倍のケースでは100,000円の為替差益が得られます。
逆に1ドル95円(5円の円高)になった場合には…? あくまで計算上ですが、レバレッジ10倍のケースでは50,000円の為替差損、レバレッジ20倍のケースでは100,000円の為替差損が生じます。レバレッジを高くしているほど、損失が大きくなるわけです。
そこで外国為替証拠金取引では、損失を抑えるための機能も用意されています。先ほどの例で、「あくまで計算上ですが」とあるのは、リスクを抑える機能によって、損失を一定の範囲内にとどめることができるためです。
その機能とは、「ロスカット」と、「アラートメール」。ロスカットとは、損失が一定の範囲を超えた場合に、自動的に決済を行い、お取り引きを終了させる機能です。
ロスカットの水準は、証拠金から損失を差し引いた証拠金(これを「有効証拠金」といいます)によって決まります。外国為替証拠金取引では、証拠金が担保のような形になり、お取り引きで損失が生じた場合は、その都度、証拠金が目減りしていくことになります。
ここで重要になるのが、「証拠金維持率」です。証拠金維持率とは、当初の証拠金に対する有効証拠金の割合を指します。お取り引きをはじめ、損失がゼロの状態なら証拠金維持率は100%、損失が発生すれば証拠金維持率は下がっていきます。
ソニーバンクでは、証拠金維持率が40%を切った場合にロスカットをします。証拠金10万円でお取り引きをはじめたとすると、損失が6万円になると、有効証拠金は4万円、証拠金維持率は40%となりますから、その時点でロスカットされる、というしくみです。
また、ほかに新規の注文を出している場合は、ロスカットと同時に、それらの新規注文も取り消されますのでご注意ください。
「ロスカットされるより早い段階で損失を食い止めたい」、という場合には、アラートメールを活用する方法があります。
アラートメールとは、「証拠金維持率が一定の割合を下回りましたよ」ということをお知らせする機能です。ソニーバンクでは、証拠金維持率が100%を下回った際、つまり損失が生じた際に「プレアラート」、証拠金維持率が60%を下回った際には、「アラート」というメールをお送りします。
忙しくてお取り引き状況を細かくチェックできないときにも、このメールを通じて、証拠金に対する損失の割合が高まっていることが察知できるというわけです。
またプレアラート、アラートを受け取った段階などで、証拠金を追加し、維持率を回復することで、ロスカットを回避することも可能です。
先ほどのケース(1ドル100円、証拠金100,000円で米ドルに投資)でいえば、レバレッジが10倍の場合、1ドル96円(4円の円高)になると、損失が40,000円(4円×10,000ドル)、有効証拠金は60,000円(100,000円−40,000円)、証拠金維持率が60%(60,000円÷100,000円)になってアラートメールが届きます。さらに1ドル94円(6円の円高)になると、有効証拠金が40,000円、証拠金維持率が40%となり、ロスカットされます。
対してレバレッジ20倍(証拠金50,000円とした場合)では1ドル98円(2円の円高)でアラートメール、1ドル97円(3円の円高)でロスカットされます。レバレッジが高いほど、為替変動による影響を受けやすく、また損失を一定以内に抑えようとした場合に許容できる為替相場の変動幅が小さくなる、というわけです(ソニーバンクの場合と異なります)。
さらに損失を抑える方法としては、「逆指値注文」があります。これは、「2円円高になったら、それ以上損失を大きくしないためにお取り引きを終了させたい」といった場合に、いくらになったら決済するかを指定する注文方法です。逆指値をしておけば、為替レートが指定した水準に達したとき、自動的にお取り引きが終了されます。
損失をある程度抑えることができるロスカットや逆指値ですが、為替相場が急激に変動した場合には、ロスカットとなるレートの基準や、指値より不利なレートでの約定(お取り引き終了)となる可能性がありますので、このことも頭に入れておきましょう。