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スペシャルインタビュー
メディアに訊く ダイヤモンドZAi編集長 浜辺氏篇

金融の民主化にインターネットは不可欠

『ザイ』の読者と、インターネットの関係については、どうとらえていますか。

「間接金融」から「直接金融」に移行する時に、その大前提としてインターネットというものは、欠かせないものだと思っています。要するに、万人が同時に同じ情報にアクセスができるということが、重要なんです。「直接金融」とは言い換えれば「金融の民主化」なんです。一部の人たちだけが情報を占有していて、それを彼らがコントロールできるとしたら、「直接金融」はシステムとして成り立ちません。
またインターネットを使うことで、コストを抑えることもできますし、万人が瞬時にほしい情報に好きな場所からアクセスできる。最近では企業業績の開示でも、月次の売上高の変化ですとか、既存店と新規出店の売り上げ比較といったことまで開示している企業もたくさんあります。小型株の世界では、市場全般を見なくてはいけないプロのアナリストよりも、個人投資家の方が早く入手していたりするんですよ。個人投資家への情報開示には各証券取引所も力を入れていて、すごく充実したサイトも作っています。
実際に『ザイ』が取材した人のなかにも、インターネットを使いこなしている読者はたくさんいます。たとえば「700万円を1年で7000万円にした」という人がいるんですが、その人の場合、非常に割安な株価に放置されていたある地方の不動産デベロッパーに資金を全部投資して、株価が10倍になったというストーリーなんですが、これにインターネットが深く関わっています。まず個人株主同士が情報交換するサイトをつくった。そして、その企業が購入した土地を近所の人が偵察に行って掲示板で報告したり、信用金庫に務めている人が財務状況を評価したり、全員で真剣に業績予想をしたり、みんなで株主総会に行って「株主価値を高める経営をしろ」とか「これならこれくらい配当を出せるはずじゃないか」と、経営者に意見を言ったりしているんです。そういう活動があったから確信を持って株を買えたし、10倍になるまで持ち続けられた。インターネットには危険な面もあるけれど、こんな個人投資家が出てくる可能性も秘めているから、面白いですよね。
ただし情報に近づく垣根が低くなった一方で、ネット上には不正確な情報もいっぱいありますし、知識がなければ情報を適切に使いこなすこともできません。

ところで、ご自身やスタッフの皆さんも投資を実践しているのですか。

実は最初は、雑誌をつくるジャーナリストたるもの、株なんて買ってはいけないと思っていて、編集部にもそういうルールがあったんです。ところがやはり自分でやらなくては、面白い雑誌は絶対できません。仕事を通じて情報を入手した銘柄は売り買いできないという辛さはありますが、みんなにはどんどんやりなさいといっています。100万円の投資で、たとえ2万円得したり損しただけでも、そのドキドキというのは体験していなければ絶対に分かりませんから。

 

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