MONEYKitトップ > from MONEYKit > 為替・金利レポート > フィスコ為替・金利レポート:1週間のポイントと円金利 2008年7月14日〜7月18日
〜米GSE支援策・株式空売り制限、原油下落受け、株・ドル反発〜
根強い米金融システムへの懸念から一時株安となり、ドル売りが強まったが、フレディマック、ファニーメイ(米国の政府系住宅金融機関(GSE))支援策、株式空売り制限、金融機関の四半期決算、原油相場下落を受けて、株・ドルとも反発する展開になった。ポールソン米財務長官は13日緊急声明を発表「米財務省、フレディマックとファニーメイへの信用枠を一時的に拡大へ」「米財務省、必要ならフレディマックとファニーメイの株式を取得する一時的な権限を保有へ」「FRB(米連邦準備理事会)、必要ならフレディマックとファニーメイへの公定歩合貸出を認可」などとした。バーナンキ米FRB議長は上院銀行委員会での金融政策に関する半期証言で「多くの金融市場・機関は、引き続き著しい緊張下にあり、市場を正常化する事が最優先課題」「成長見通しに顕著な下方リスク」などと述べたが、下院証言では「連銀にとりインフレを低下させる事が最優先課題」「ファニーメイ、フレディマックに破綻の危険はない」とし、また、「めったに実施するべきでないが、無秩序な市場が介入を正当化する可能性もある」との発言が注目された。米証券取引委員会(SEC)は政府系住宅金融大手2社を含めた一部金融機関の株式空売り制限を発表、米金融機関の四半期決算は予想ほど悪くない結果となった。米経済指標は、6月小売売上高は予想を下回り、6月生産者物価指数は全体が予想を上回る上昇で、コアは下振れ、7月NY連銀製造業業況指数は前月の大幅低下からの反動で下落幅を縮め、6月消費者物価指数は予想を上回る上昇となった。6月鉱工業生産・設備稼働率、6月住宅着工件数・住宅着工許可件数は上振れ、7月フィラデルフィア連銀業況指数は下振れとなった。
〜円金利〜
先週の動き(7月14日〜7月18日)
引き続き東京市場は米国市場動向を眺めながらの神経質な展開が予想される。ファニーメイとフレディーマックの経営悪化への懸念から両社の株価が急落し、新たな金融不安が一時強まったが、米財務省とFRBによる支援策に加え、大手米銀決算が思ったほどは悪くなかったことで、その後GSEショックは沈静化しつつある。さらに原油先物価格が急反落していることも、米国の経済や株価にとってはフォローの材料となっており、今後も原油先物価格が下落基調となるのかどうかにも注目したい。米国株式市場では金融株の空売り規制も始まるがこれによる市場への影響も見極めたい。国内では24日の20年国債入札の動向にも注意か。先週は超長期債が入札も絡んで重くなっていたが、20年は投資家ニーズもあり入札そのものは無難な結果が予想される。25日には消費者物価指数の発表がある。6月全国消費者物価指数(除く生鮮食料品)は前年同月比+1.9%と2%近い予想となっている。日銀の目安としている上限近くとなるが、日銀は「わが国の現在の局面においては物価面のリスクよりも景気の下振れリスクを重視すべきである」(6月12〜13日分金融政策決定会合議事要旨より)とのスタンスとみられ、これによって利上げ観測が強まるようなことはないと見ている。
今週の予想(7月22日〜7月25日) 長期金利の予想レンジ 1.55%〜1.65%
- ※当レポートでは米ドルをドルと表記しています。
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レポート提供:株式会社フィスコ
株式会社フィスコは1995年5月に設立された日本では数少ない独立系の金融市場の調査機関として、機関投資家や個人投資家へリサーチサービスを提供しています。

