MONEYKitトップ > from MONEYKit > 為替・金利レポート > フィスコ為替・金利レポート:1週間のポイントと円金利 2008年6月9日〜6月13日
〜米国の利下げ打ち止め観測、ドル安牽制姿勢の強まりにドル買い優勢〜
当初、米国の景気低迷長期化懸念からドル売りがみられたが、バーナンキ米FRB(米国連邦準備理事会)議長のインフレ懸念発言が繰り返され米金利が反発、米国のドル安牽制姿勢が強まったことで、結局ドル買いが継続される展開になった。バーナンキ米FRB議長は9日も「FRBは、長期のインフレ期待の定着に強く抵抗する」と述べ、その後、ガイトナーNY連銀総裁「世界的に金融引き締めが必要となる可能性」、ブラード米セントルイス連銀総裁「インフレ期待の上昇を断固阻止する必要がある」、プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁「インフレ期待の上昇には先制的に対応する必要がある」などの発言が相次ぎ、米利上げ観測も台頭した。また、ポールソン米財務長官「為替介入の選択肢は決して排除せず」、ガイトナーNY連銀総裁「連銀はドルを非常に注視している」、ブッシュ米大統領「われわれはドルが強くなることを望んでいる」などの発言が相次ぎ、米国のドル安牽制姿勢が際立つ感じになった。米国の経済指標では、4月住宅販売成約指数が予想外に上昇、4月貿易収支、5月財政収支は赤字幅が拡大、5月の小売売上高、輸入物価指数、消費者物価指数は予想を上回り、6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は28年来の最低に落ち込んだ。
〜円金利〜
先週の動き(6月9日〜6月13日)
6日に発表された5月の米雇用統計では失業率は5.5%と前月比0.5%の上昇となり予想を大きく上回った。これを受けて米債は急反発し10年債利回りは前日比-0.13%の3.91%と4%割れ、ダウは394ドル安、ドルも売られドル円105円割れ、そして原油先物は前日比10.75ドル高と過去最大の上げ幅となった。ところが9日にニューヨーク連銀のガイトナー総裁は「世界的なインフレ抑制にはおそらく引き締めが必要」と発言し、またポールソン米財務長官は「為替介入含めいかなる措置も排除せず」と発言した。これを受けて9日の米国市場では米2年債利回りは前日比+0.33%の2.71%と今度は急落の展開となり、ドル円は106円台と米市場は大荒れの展開に。10日の債券市場でも債券先物6月限はストップロスなども巻き込んで前日比1円90銭安と急落の展開となった。ところがこの日実施された5年国債入札(利率1.5%)が予想されたほどの低調な結果ではないとの見方から6月限は安値から1円近く値を戻し、現物も一時1.500%がヒットされた5年71回は1.400%が買われるなど荒れた展開となった。週末にかけては、FRBの利上げ観測の強まりなどから、12日に米10年債利回りは4.2%台、2年債利回りは3%台に上昇し、円債も2年債利回りは1%台に乗せた。週末13日の債券先物は一時前日比1円以上の下落となり、10年債利回りは1.8%半ば、5年債利回りも1.5%台半ばまで利回りは上昇した。
今週の予想(6月9日〜6月13日) 長期金利の予想レンジ 1.75%〜1.95%
- ※本資料のご利用については、必ずディスクレーマー(免責条項)をお読みください。
レポート提供:株式会社フィスコ
株式会社フィスコは1995年5月に設立された日本では数少ない独立系の金融市場の調査機関として、機関投資家や個人投資家へリサーチサービスを提供しています。

