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第2部:スペシャル対談「脳と心とお金の関係」

ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー 茂木健一郎氏
ソニー銀行代表取締役社長 石井茂
●コーディネーター
フリーキャスター 大桃美代子氏
ネットにおける金融の発展を予測し、ソニー銀行を立ち上げる
- 大桃
- お二人は面識があるそうですが、はじめてお会いしたときの印象はいかがでしたか?
- 石井
- 社内報の企画で対談したときにはじめてお会いしました。髪型が非常に印象的だったのを覚えています(笑)。
- 茂木
- (笑)。石井さんのことは以前からメディアを通じて存じていたものの、実際にお会いしてみると、自由闊達というか、楽観主義100%という印象を受けましたね。だからソニー銀行を立ち上げることができたんでしょう。
- 石井
- 私は10年ほど前からインターネット銀行の青写真を描いていましたが、当時は社外だけでなく、ソニーのなかでも疑問視する声がありました。実際に世界中を見渡してもインターネット銀行で成功しているところはありませんでした。でも、茂木さんの言う“根拠のない自信”ではないですけれど、成功するものと信じてきました。
- 大桃
- この“根拠のない自信”というのが行動を起こすうえでとても重要ですよね?
- 茂木
- “根拠のない自信”がないと、行動を起こしても最高のパフォーマンスは出せません。何となく腰が引けていると、ほかの人に対する説得力が変わってきます。少なくとも本人は100%、いや120%の自信とそれを裏付ける努力がないと迫力もなく、ほかの人の協力も得られないでしょう。
- 大桃
- かつて銀行員をしていた私としては、窓口を通じてではなく、インターネットを使った銀行の誕生には正直驚きました。お金の概念や流れは今後どうなっていくのでしょうか?
- 石井
- 例えばお客さまが銀行に1億円預けていても、銀行は現金で持っているわけではありません。1億円の資産があることを前提に取り引きしているだけです。ですから我々がソニー銀行を立ち上げたときには、実際のお金を使って取り引きをするのではなく、お金があるという情報で取り引きすればいいと考えました。その頃、電子マネーEdy(エディ)のプロジェクトにも関わっていたこともあり、いずれお金(貨幣)をあまり使わない世界が訪れるのだろうなと想像していました。

- 茂木
- 昔は金や銀、あるいは貝殻のような希少価値のあるものがお金として使われていました。でも、いまやそのような現物のお金はなくなり、代わって電子通貨のようなデジタルデータのお金が流通しています。もちろん価値を保証する中央銀行、あるいは電子通貨を発行する企業の存在自体が信用力になっているわけですが、お金がわかりにくくなってきた分、企業や人とのつながりってなんだろうと考えるのがおもしろくなってきましたね。
- ソニー銀行預金残高1兆円セミナー:2008年3月25日「〜「アハ体験」で出会う新たな世界〜」(はじめに)
- 第1部:茂木健一郎が語る「脳と心の謎」
- 第2部:スペシャル対談「脳と心とお金の関係」
- ネットにおける金融の発展を予測し、ソニー銀行を立ち上げる
- お金は夢を叶えるための道具
- 銀行ビジネスを通じて社会貢献を果たす
- プラシーボ効果によって意欲を高める



