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2006年2月13日「事業計画策定」アートかサイエンスか
ソニーバンクでは来年度の事業計画を策定する時期となっています。計画の策定にあたって、経営はアートなのかサイエンスなのかという問いが心を横切るときがあります。
企業ですから最終的には利益を挙げなくてはなりません。そもそも利益はお客さまからサービスが評価された結果だと思います。したがって、どれだけの収益貢献が期待できるのかということが様々な企業活動の判断基準となります。その意味ではどのような計画であれ、期待収益率で割り切れるところがあります。ここはサイエンスの領分という感じでしょうか。
しかし、判断はまだ到来しない将来に関して行なうものです。「期待」がどの程度確実なものなのか、お客さまのニーズにどれだけ応えているのか、将来の持つ不確実さをどのようして低減させるのかについて定まった方式はないと思っています。そのために、調査をするわけですが、それも確実ではありません。「人気」という捕らえ難いものが幅を利かせる世界が明らかに存在します。そこでは、第六感という経験の蓄積と研ぎ澄まされた感覚の上に成立つものが力を発揮します。
金融商品も商品の例に漏れず、人気に左右されるところがあります。しかし、人気に振り回されないためには、お客さまが求めるものを、妥当な価格で提供することが基本だと思います。いわば企業の軸といえるものがそこにあるはずです。それは期間のとり方によっては、必ずしも収益基準と一致しないかもしれません。ただ、それは一時的な乖離であって、本質的には一致するはずだと考えています。ソニーバンクの場合、フェアな商品提供を目指しています。それは、お客さまのニーズにあった、シンプルで市場に近い商品です。今年もまた、ソニーバンクだと分かっていただける商品を提供していきたいと思います。
冒頭の問いに対して自答すれば、アートとサイエンスと二分して対立させることに無理があると思います。サイエンスで捉える限界を見極めたときに、初めてアートがあるといえるのではないかと考えています。また、会社によってサイエンスとアートの比率は変わるものでしょう。目指すものを失わずに、確実に収益をあげる企業でありたいと思っています。
ソニー銀行株式会社
代表取締役社長![]()

